タイヤワックスの悲劇とは!?
水性・油性の特徴と対策

愛車のメンテナンスにもボディから窓ガラス、足回りまで色々あります。
今回は足回り、タイヤのお話です。

「タイヤワックスの悲劇」って?

「タイヤワックス」という単語で検索すると出てくる「タイヤワックスの悲劇」というフレーズ。
気になりますよね。

この悲劇の正体ですが、
「タイヤワックスを塗っていたら、ある日見るとタイヤがヒビだらけに」
「すぐにタイヤ交換しないといけなくなってしまった……」

ということのようです。
特に油性のタイヤワックスを使っていると劣化してひび割れやすくなる、という解説が見受けられます。 同じような被害を受けてしまった方の報告も結構見られますが、一方では「長年使っているけどひび割れたことなんてない」という声も。

劣化の原因はタイヤワックスの溶剤

油性のタイヤワックスがタイヤ劣化の要因と呼ばれている原因として、「石油系溶剤」が挙がります。

これは本来、タイヤワックスの成分を溶かしこむために使われているものですが、長期的に使っているとタイヤの成分を徐々に溶かしてしまい、 タイヤの劣化を招くことがあり、結果としてひび割れを起こしてしまうのです。

これに対して水性のタイヤワックスは、成分を溶かすために使っている材料はただの「水」。だから、ゴムへの影響は少ないというわけです。タイヤワックスの悲劇が油性特有と言われるのは、こういうことなのですね。

つまり、タイヤワックスの悲劇への対策は、油性タイヤワックスの使用を避けること……? いいえ、ちょっと待ってください。

石油系溶剤不使用の油性ワックスもある

一方で、この「石油系溶剤」は、全ての油性タイヤワックスに入っている成分ではないのです。

「有効成分100%」といった、石油系溶剤が含まれないタイプの油性タイヤワックスであれば、 タイヤの劣化で悩む心配もなく、足元の見栄えを追求できます。

ただし、溶剤が入っていないということは薄めていないということなので、 このタイプの油性タイヤワックスは価格がいくらか高い傾向があります。

「油性のタイヤワックスは価格が安い!」と聞いていたのに、水性よりも高いじゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 もっとも、それだけ成分がリッチであれば経済的に使えるということでもあります。

「タイヤワックスの悲劇」と呼ばれるタイヤの劣化、ひび割れの対策は、「成分をよく確認すること」です。

油性と水性は仕上がりの違いにも注目

油性と水性のタイヤワックス、違いは塗った後の見栄えにもあります。
油性は、黒々とした光沢のあるツヤが出るのが特徴。
水性は、油性までは際立たない、落ち着いた自然な黒さが特徴。


例えば

  • コーティング剤でボディもピカピカ、ツヤツヤに仕上げた時は、タイヤにも油性タイヤワックスを使ってツヤ感を出す。
  • あまりギラッとはさせたくないけれど、タイヤが少しくすんで見えるなぁ……という時は、水性タイヤワックスですっきりと仕上げる。

といった使い分けができます。
ワックスの種類を変えてみると、また違った仕上がりになるのが面白いところ。
足元もきちんとキメれば、愛車の魅力もぐっと引き立ちますよ。タイヤのドレスアップも研究してみてはいかがでしょうか?

匠洗科のタイヤワックス

匠洗科では、横浜油脂「Linda」ブランドのタイヤワックスを販売中です。
1966年から自動車ケミカル製品の開発を続けており、多種にわたる製品を製造しております。

Linda レタックス21 mini

販売価格 1,500(税込)

油性タイヤワックスです。
石油系溶剤不使用、有効成分100%。油性なので雨にも強く黒々としたツヤが特徴です。

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Linda L&Wクレスト mini

販売価格 1,000(税込)

水性タイヤワックスです。
2種類のシリコーンを配合し耐久性、光沢性を向上させ、従来品よりグレードアップしました。

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